2006-04-13 第164回国会 参議院 経済産業委員会 第9号
現在は、工作機は非常に繁忙を来して鋳物が間に合わない状況なんですけれども、平成十三年、十四年には、それこそ名門、しにせと言われる工作機メーカーが相次いで破綻していったわけです。本当に、この工作機というのは鋳物の固まりですから、それによって本当に多くの鋳物工場が傷付きました。
現在は、工作機は非常に繁忙を来して鋳物が間に合わない状況なんですけれども、平成十三年、十四年には、それこそ名門、しにせと言われる工作機メーカーが相次いで破綻していったわけです。本当に、この工作機というのは鋳物の固まりですから、それによって本当に多くの鋳物工場が傷付きました。
それからついでながら、工作機というのがあるわけですが、これはマザーマシン、私どもの地元にも工作機メーカーが非常に多いんでございますが、つい過日、たしかヨーロッパで世界の工作機展というのがございました。それで、世界じゅうの工作機メーカーが出展をしておるわけですが、リニアマシンというのですが、リニアで機械の加工物が移動する、これは超スピードになるわけです。
景気停滞感は、北海道、東北、九州だけではなくて、最近自動車、工作機メーカーなどの産業にも影響してきている。神奈川県、愛知県にも影響してきている。だから、一つの議論として、もうこの際公共事業をマイナスシーリングの対象から外して積極的な財政出動を求めるという声も非常に強いわけであります。こういった議論も実はあるわけでありますよね。これは来年度非常に大きな議論になってくると私は思います。
ですから、日本の工作機メーカーは余り景気がよくございませんでした。そこにNCマシンが出てまいりまして、マイクロコンピューターという領域が我が国で割に特異な技術の領域になりましたものですから、それと組み合わ せることによりましてNCマシンとしては日本は非常に優秀な技術を持つようになりまして、輸出が可能になってまいりました。
その間にも工作機メーカー、繊維機械メーカーはどんどんと苦境に追い込まれております。大手メーカー五社といえども、社内留保をほとんど食いつぶしたり、あるいは会社が持っていた土地を売って上期の帳じりを合わせ、下期にはもう売る物もない、一体どうしたらこの冬が越せるだろうか、こういう陳情がございます。
しかし、せっかくの救済策、これが本省ではわかっているけれども一般の対象の方々にわかっていないとか、工作機械メーカーに融資をしている銀行にはわかっていない、あるいは材料の関係で取引先にはわかっていないとか、こういうことが、工作機メーカーも繊維メーカーもそうですか、一層苦境に追い込みつつあるわけです。
たとえば工作機メーカー関係を調べてみますと、対前年比、作業工具では一五%から二五%、工作機メーカは五〇%、準工作機メーカーは四〇%というような数字が出ています。かりに輸出関連産業という、関連の中小企業という範囲をかなり手広くやりましても、この範疇から漏れる圧倒的な中小企業につきましては何らの考慮がされないのであります。